주먹이 운다 Crying Fist
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この映画を最初に観たのは、かなり前だった。
今日、ボクシングをやっている友人に、「どうしても観たいからDVDをみせてくれ」と自宅に襲撃されて、久々にいっしょに観ることに。
彼女は、同じ仕事仲間だが、かなり本格的にボクシングをやっていて、女性だというのに、ボクシングのために拳をワザと潰していたりする。ボクシングをやるとわかるのだが、いくらグローブをしていても、バンテージをグローブの内側にきちんと巻いても、拳を握ったときに、指の関節の付け根のグリグリっとした骨が飛び出ていると、パンチを出したときに、痛いのだ。だから、この部分を激しいミット打ちなどをして潰す・・・。これが痛い・・・。私もなんちゃってで、ミット打ち程度はしたことがあるが、いやいや、マジでボクシングをやるっていうのは、本当に尋常ではない。あの亀田兄弟ですら、その点"だけ"はスゴイと思ってしまう。
ってことで、ボクシングフリークの友人の指導のもと、ボクシングよりの視点で、この作品のレビューを書いてみようと思う。






d0083686_5555528.jpgストーリーに関しては、検索すれば各所で書かれていると思うので省略しよう。
観終わった後に、彼女としばらくこの映画談義に花を咲かせたのだが、何しろスゴイという話になったのが、最後のリアルファイトシーンだ。これ、マジで相当練習しないとあの演技はできないと思う。しかも、練習シーンからしびれさせてくれた。
まずは、テシク役のミンシク氏が自宅の屋上で、洗濯物のロープを使って、U字ディフェンスの練習をするシーンで、私たちふたりはため息。友人は「このおっさん、ヘビー級並みのウェイトがありそうなのに、キレがいいフェイント効かすよね~」とうっとり。実は、ボクシングや格闘技系の映画には、このU字ディフェンスはお馴染み。あのJLo.ですら、「イナフ」という映画で、クラブマガという護身術を習得するシーンで、このU字ディフェンスを完璧にみせていた。でも、JLoよりも俊敏でしたぜ、ミンシク氏!

で、もって、サンファン役のスンボム君もミンシク氏も共通して、なかなか素晴らしかったのが、ガードが効いた構えをしているという点。普通、甘いボクシングシーンだと、このガードがゆるい。パンチを打つときに、打つ側の手と逆側の手はアゴや首を常にガードして守っている。そうしてガードしていないと、パンチを打つときに、逆に相手にアッパーとかフックとかのパンチで攻撃されてしまう危険があるからだ。ボクシングを習うときって、まずはこのガードを徹底的に教え込まれるのだ。でも、出来ない。打っていると夢中になって興奮して打つことばかりに集中して、ガードが忘れがちになってしまう。でも、ミンシク氏もスンボム君も結構ガードが固くて、拍手ものだった。
d0083686_557452.jpgイ・ビョンホンが昔演じたドラマ「美しい彼女」のボクサーは、ガードがすごく甘くて、観ていて、あれれれれれれ、と何度も思ったものだった^^;

そして、注目すべきは、背中♪
ミンシク氏はやはり年齢もあり、ちょっと背中に脂肪がついているけれど、スンボム君! 完璧なり! これは、ボクサーの背中よ。ボクサーは背中に贅肉がない。肩甲骨が隆起して、躍動するのがボクサーの背中。まさに、それを再現していたのが、スンボム君。相当練習したに違いない。

だって、ふたりのミット打ちのシーンやスパーリングの連打シーンを観ても、そのスピードにうっとり♪ ここまでうっとりしたのは、サンダス映画祭で話題になった「ガールズファイト」以来。
ボクシング映画というと「ミリオンダラーベイビー」を思い浮かべる人がいるけれど、確かにヒラリー・スワンクはがんばったし、すごい身体能力だったけど、なんとなくあの映画、いろんな点でイマイチはまれなかったりした・・・。それだったら、ウィル・スミスが演じた「ALI」のほうが、モハメッド・アリの特徴的な動きを再現していて、ウマイなぁ~と思ったものだった。
と、オタクな発言、すいませぬ・・・^^;
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いやいや、それにしてもリアルファイトはやっぱり感動ものだ。
ストーリーが絡んでいなくてもあれは泣ける。1ラウンドはたった3分なんだが、この3分がやってみると、死ぬほど長い・・・・。たかが練習のスパーリングでさえ、4ラウンドもやると、スライムのようにダメダメな状態になってしまう。あのつらさが、甘さなくよく描かれていたと思う。通常、ボクシング映画だと、ボロボロになってもセコンドの励ましで立ち上がる!ってパターンだが、この映画は、3分のファイトで戻ってくると、もうやりたくない、負けてしまおうか、と1分間の休憩の間で激しく葛藤する。私は試合になんて出たこともないし、出たくもないが、試合に出たことがある友人は、「すげーーーーわかる。やっている最中、ずっと逃げたい気持ちでいっぱいだったりするんだよね。勇敢でもなんでもないんだよね・・・・」と。まさに、この点がリアルファイトだったのかな~と思ったりもして。
と、今夜は友人といたく盛り上がってしまったので、熱く語ってしまった。
いや、本当にいい作品。いろんな視点で何度でも楽しめる作品だ。
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by tongkun | 2006-10-05 01:29 | 映画
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