人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ラップと演技
ラッパーで俳優という肩書きは、意外と多い。ウィル・スミスに、LL.cool.Jに、アイス・キューブ、2パック、Q-ティップもそうだし、エミネム、NAS、あ・・・・アイス・Tもそっか。女性だとクィーン・ラティファもそうだし、あげ出すとキリがないほどいる。
韓国だと、ドングンに、スンボムもDJやっていたってことで、ある意味、そうかと。
tigerJKも役者デビューするらしいし、ウン・ジウォンはノンストにゲスト出演したことが
あったしね^^; bobby kimもインパクトがあるキャラだから意外とイケる気もしますが。
ただドングンの場合は、役者が先で、ラップは後なんで、微妙に違うっちゃ違うけど。



世界的に観て、ラッパー役者の出世株は、やっぱりウィル・スミスになるのかな。"DJ Jazzy Jeff & the Fresh Prince"でThe Fresh Prince(この頃はかわいかったのぉ~^^)の名でCDも数枚出していて、ラッパーとしても実力があった人だ。あ、ウィル・スミスの名でもCD出してたか・・・^^; ハリウッド大作の看板俳優になってしまった彼には、正直あまり興味がないけど、彼の俳優デビューした当時「私に近い6人の他人」という作品を観て、
「こいつ、もしかして、すごいかも!!!」とちょっとびっくりしたことがあった。
ラップと演技_d0083686_17294864.jpg

ラップと演技_d0083686_17302462.jpgNYのアッパークラスの美術商の夫婦の家に突然、怪我をして転がり込んできた息子の友人という黒人青年。彼は、自分の父は俳優のシドニー・ポアチエだと名乗る。通常ありえない経歴なのに、黒人青年の洗練された物言いや人懐っこい物腰に、周囲はまんまと騙されて行ってしまう。
美術商をドナルド・サザーランドが演じているのだけど、ウィル・スミスの完璧なる演技に、あのサザーランドさえ、かすんで見えてしまったこの作品。ウィル・スミスは超ーーーー長いセリフをまくし立てるように一気に淡々としゃべるセリフが多くて、しかもコレ一発撮り!! 先日"水10 ココリコミラクルタイプ"で田中が魅せた超ロングの長セリフどころじゃない長セリフを何度もウィル・スミスがしゃべるのに驚かされてしまった。当時、ラッパーのFresh Princeの彼しか知らなかった私は、映画館でのけぞったものだった(この映画、なかなか秀作なので、かなりお勧め。レンタルビデオ屋でも確か置いてあったはず)。

ラップと演技_d0083686_18152897.jpgちょうどそのころ(1992~93年当時)、伝説のラッパー(1996年に銃で他界。もう10年経つのか・・・)の2PACの映画を2本続けて観た。2PACは、音的には好きなものもあったが、何しろ素行がよろしくなく(笑)、そのころ、JAZZフレイヴァー系のHIPHOPにハマっていた身としては、2PACが悪さをするたびに、HIPHOPのイメージが崩れるじゃん・・・と軽くぼやいていたりもした(笑)。
が、彼の出演した映画を観て、これまたびっくり。"JUICE"というDJバトルを舞台にした作品とジャネット・ジャクソンとの静かな恋愛を描いた"Poetic Justice"を観たのだが、いやいや、2PACごめんね、と思うほど、演技がよかった。特に、"Poetic Justice"の抑えた演技には、かなりハマりこの作品実は何度も観ている。内容はまぁ、意外と地味な恋愛ものなんだけど、2PACの間が非常にいいのだ。この人、世間のお騒がせをやめて、もっと役者としてがんばればいいのにな~と思っていた矢先、他界・・・・。ペンではないが、やっぱり非常に残念なことだと思う。
ラップと演技_d0083686_181696.jpg

当時、とにかくブラックムービーを頻繁に観ていたが、ラッパー出身の役者の独特なセリフ周しというか、リズムが好きで、意外とハマっていた。
そして、なぜか行き着いた先が、ドングン(笑)。
ラッパーって、いうなれば、即興詩人なわけで、伝えるべきメッセージを感情を込めていかに言うか、というあたりが問われるわけで。だから、歌よりも演技に非常に近い位置にあるのかもしれない。役者デビューした当時のウィル・スミス(最近もうまいとは思うけど、ありがちな大作ばかりに出ているので、ちと・・・^^; 妻のほうが作品選びがうまいかもね・・・^^;)や2PACの演技にも通常の役者とは違う、間や独特のリズムがあった。
これはドングンにも言えること。
ドングンのHIPHOPに関してのインタビューで、「HIPHOPをしたことが役者としても非常に役に立った」と言っていた。
さらに、共演した女優が、「ストーリーや場のまずリズムを感じ取ること。そのリズムに合わせて演技をすることが大事だ」とドングンからアドバイスされた、という記事を読んだ。

なる~。やっぱり、ヤツの"間"や"リズム"は考えられたものであり、しかもその根底には、HIPHOPもベースになっているんだな~となんだか感慨深くその記事を読んだ。

そして、詩の朗読の番組を観て、ドングンの奥深さをより感じる日々・・・^^;
ここは、本来ドングンだけを書くつもりはなかったのだが・・・・。
しばらくはこのテンションが続いてしまいそうな自分が、怖いっす・・・^^;
ラップと演技_d0083686_20184051.jpg

by tongkun | 2006-09-15 04:30 | その他
<< ギドクる no.1 カミングアウト >>