ご飯の力
ラーメンフリークではないけれど、神奈川県の外れに、大好きなラーメン屋がある。
しょっちゅう食べには行けないけど、ここのラーメンを食べると本当に幸せな気持ちになる^^ 
その店主のN君は、植えたばかりのえんどう豆がニョキニョキと伸びるように育った男の子だ。
ヘンな野心や邪心がなく、すくすく育つとはこういうことを言うんだな~と、話をしていると、
まるでN君が作ったラーメンを食べた後のような幸せな気持ちになる^^
(あ、とても若いので恋心はないです^^; しかも、若いのにもう妻がいるし、
不純な気持ちはありませぬ・・・・^^;)



何度かその店に通ううちに、N君といろんな話をするようになった。
で、次第にわかってきたのは、彼がこんなにすくすくと育った、背景。
別に彼は、お坊ちゃまでもなんでもない。
親から特別な教えを受けたわけでもないという。
でも、話を聞いていてわかったのが、"食事"。
彼は、自分のお店を開くまで、ほとんど外食をしたことがなかったという。
これは料理人としては非常に珍しいこと。食べ歩いたり、他者の味を盗んだりして
自分の味を確立させていく、という人が多い。
でも、彼は幼い頃から食してきた、家庭の味が料理の基本になっているという。
彼のオリジナルのラーメンスープもベースとなっているのは、おばあちゃん→母親へと
受け継がれた彼の家の"だし"。
実際に、彼のお母さんの"だし"ってやつを少しだけ味合わせてもらったが、
「あ・・・・、これがいい子が育つ味なんだな・・・^^」と、妙に納得した記憶がある^^
決して贅沢な味ではないが、母親が丁寧に作った味がするスープだった。

今、世の中的に"食育"が話題になっているが、食事の力はやっぱりとっても大きいと思う。
でも、世の中的に話題になっている食育って、ちょっと的が外れている感じも。
オーガニック素材を使っているだの、カロリー計算がされているだの、そういうことが食育じゃ
なくて、もっとシンプルだけど、きちんと作っているって料理が大事なんじゃないかな、
と思ったりする。

韓国ドラマは映画は、この"食育"を扱っているものが意外と多い。
日本のドラマに比べて、食べるシーンが非常に多く、しかも、元気がないときに、
母親が作った料理を食べさせるシーンもとてもよく出てくる。
食を通して、喜怒哀楽を表現するシーンがとても多いな~と思う。

ドングンが主演のドラマ「Dr.ギャング」でも、母親の料理が大きな要となっている。
やくざで裏社会で生きてきた男で、母親に乱暴に当たることばかりする男
カン・ダルゴ(ドングン)。
母親を愛しているからこそ、憎まれ口ばかり叩いてしまうダルゴだが、
彼はやくざなのに母親の料理をきちんと食べて生活している。ここがポイント^^
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しかも、やくざという経歴があっても、どんな乱暴な言葉を吐いても、
周囲の人を味方につけてしまう力を持っている。
ドラマの中で、「あのお母さんの料理を食べて育ったら、悪いことはできない。あの料理を食べれば、彼が悪い人間じゃないってわかる」セリフがあるが、これを聞いたときに、あぁ、N君と同じだ~と思った^^

d0083686_1173726.jpgこのドラマについてはもっときちんと書くつもりだが、このドラマ、隠しテーマとして、"食育"の重要性を訴えている気がしてならない。ダルゴはどんなに荒んだ生活をしてもいつも愛に溢れた食事をしている。が、逃亡している敵のやくざは、カップラーメンやコンビニ食など、荒れた食事シーンばかりを追う。ふたりのやくざの明暗を"食事"を通して表現したかったのかな~と。
そういえば、同じ演出家の「勝手にしやがれ」も食事のシーンが多い。「アイルランド」も拒食症という食にまつわる重要なキーワードが出てくるし。どうもこの演出家、ご飯の力をかなり信じている人なんじゃないかと^^ 

最近、簡単なご飯ばかり食べている自分を少し反省。
もう少しちゃんとしたものを食べなくちゃね^^
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by tongkun | 2006-09-06 00:09 | その他
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